
慶應・早稲田中学受験 宿題さえやっていれば安心ですか?
早慶合格への道先案内人、
早慶維新塾 塾長 野田英夫です。
「塾の宿題やっていますか?」
「はい、やっているようです。」
だいたいお母さんはこのように答えます。
でも、実際に私がみてみると、
やってないのがほとんどなんですよ。
「えっ!でも、塾の先生からは宿題やっていると!」
きっと、そうでしょうね。
でも、やってないですね。
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大手塾から毎週、多くの宿題が課せられます。
多過ぎるくらい・・・。
やり切れないくらい・・・。
小5にもなると、
宿題をこなすのに深夜12時過ぎまでやっている家庭もあります。
週末にテストがあるときは、
さらに遅くなり・・・。
深夜12時・・・12時半・・・1時・・・
それでもなんとか宿題をこなす。
やらないとお母さんに怒られるし、
それにやらないとテストで取れないから・・・。
でも、そのテストで取れても、
テストが終わった後は、だいたい忘れていませんか?
中学・高校などの定期試験のような勉強では、
意味ないんですよ。
■それで身についているのでしょうか?
カウンセリング時に、
子どものノートをみるようにしています。
それで宿題ノートをみると、
「一応、宿題はこなしている」
でも、これではやっているうちに入らない。
宿題を終わらせてはいます。
でも、終わらせているだけ、
まったく身についていない状態。
いわゆる「作業」なのです。
宿題を終わらせているだけで身についていない。
「作業」を終わらせただけの宿題。
宿題を終わらせることが目的になっている。
■それでも多くの宿題を求めていませんか?
他塾の先生に聞いたことがあります。
「どうしてこんなにたくさんの宿題を出しているの?」
その先生はこのように回答しました。
「多過ぎるくらい宿題を出さないと、保護者からクレームが入りますから」
宿題を少なくすると、
ご家庭からもっと出してくれと言われるそうです。
実際、私の塾でも・・・。
「前の塾ではもっとたくさん宿題が出ていましたよ!」と、
言われることがあります。
でも、そのお子さんの宿題をみると、
やっぱり作業なんですよね。
■ズルさを覚えてしまう弊害も・・・
大手塾からウチの塾に転塾してきた子たちに、
「宿題やってきた?」と聞いてみると、
彼らは自信満々に、
「やってきました!」といいます。
でも、やってきた内容を質問しても、
答えらない・・・。
まったく身についていません。
例えば、漢字練習を宿題にしたときも、
一応、テストでは書けるようにしてあります。
でも、その熟語の意味はまったくわかりません。
もちろん漢字一字の意味もわかりません。
つまり、その子は、テスト用に書けるように練習してきたのです。
書ければいい、ただそれだけ。
「作業」です。
それでは「勉強」になっていない。
言い方は悪いですが、
漢字ではなく「記号」を覚えてきたという感じ。
さらに、そういうことが続くと、
子どもたちは「ズルさ」を覚えるようになります。
「これだけやっておけば先生には叱られないだろう」
「これだけやっておけばお母さんには怒られないだろう」
いい加減で、
中途半端で、
身につかない作業を繰り返すようになります。
それも悪意はなく、無意識にやるようになります。
「宿題やってきましたか?」と聞くと、
「はい、ちゃんとやってあります」と答えますからね。
無意識に「ズルさ」を覚えてしまうんですね。
■何を目的として宿題をしているかを理解させる
子どもたちは何のために宿題しているのでしょうか?
叱られないためですか?
いや、「成績を上げるため」ですよね?
さらに、「志望校に合格するため」ですね。
けっして「叱られないため」ではありません。
「成績を伸ばし志望校に合格するために宿題をやる」
だから身につける勉強をしないといけないわけです。
ここを理解しておかないと本末転倒です。
■たくさんの宿題で安心するのは誰ですか?
当然ながら、一定の「量」は必要です。
一定量をこなさなければ学力がつかないものですから。
しかし、量だけを追って、
身につかない学習をしていても意味はありません。
たくさんの宿題で安心しているのは誰ですか?
たくさん宿題が出て、それを一生懸命勉強している姿をみて、
安心していてはいけませんね。
安心していいのは、
子どもがその内容を「定着できているかどうか」です。
「身に着けているかどうか」です。
身に着ける学習、
身に着けるように宿題もしてください。
「作業」ではなく、「勉強」にする。
「量」よりも、「質」を高めた学習を心がけるのです。
では、また!
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